7月29日土曜日に沖縄科学技術大学(OIST)にて、「自閉症という見えない障がい:見えるものが全てではない」というテーマで講演会を行いました。午前は日本語セッションを、午後は英語のセッションを開催しました。遠方からお越しいただいた方もいらっしゃったので、台風の影響を受けずに本当に良かったです。
このブログでは、講演会の様子や私が講演会で感じたことのいくつかをお伝えしたいと思います。私は、Valtameriが透明性のある組織でありたいと思っているので、このような活動報告を行っていきたいと思っております。また、私は起きたことや感じたことをすぐに忘れてしまうので、私の覚書としても記録させてください💦
今回の講演会では、オーティズム・ニューロダイバージェンス(ND)をどのように理解していくべきなのかという、全体像的なお話しをさせていただきました。オーティズム・NDを障がいの社会的モデルや多様性の視点から捉えるために、日本ではほとんど知られていない概念や理論もいくつか紹介させていただきました。
参加者の皆さまは、とても熱心に聞き入ってくださり、メモも取っていただいていた様子でした。非常に良い質問を投げかけていただき、嬉しくお答えさせていただきました。講演会後には、「とてもよかった!」「感動した!」「またすぐに講演会をやってほしい!」などとてもポジティブな感想をいただきました!
参加者の皆さまにとって、刺激的な学びの時間となっていれば光栄です。日本語・英語の部共に、トーク後に個人的に駆け寄ってお話に来てくださったことは特に嬉しかったです。何人もの親御さんにもお話しいただきました。私にとって印象深かったのは、みなさまの学びたい、もっと子どものことを理解したいという気持ちです。皆さまのような親御さんをもつお子さんは本当に幸せですよ!そして、ND(ニューロダイバージェント)者のお子さんのこと誰よりも知っているのは、お子さん自身と皆さん親御さんたちです。医療・教育機関で、「これが専門家の見解だ」という立場から意見を言われたとしても、親がその子どもの本当の専門家です。自信を持ってください。もし、そこにアドヴォカシーの必要性があるのであれば、私が医師や教育機関に直接話すということも考えられます。
また、今回は多くの保育の先生方に参加いただきました。NDかもしれないなど何か気になることがある場合には、ぜひその保護者と話してみてください。親の話(例:家での様子など)に耳を傾けることはとても重要です。そして、子どもたちひとりひとりをよく観察し、彼らにとって最高の教育環境を作ろうとしている先生方にはブラボーを送りたいと思います!子どもたちは、皆さまのように学び続けている擁護者・先生に囲まれて幸せだと思います。
最後に、組織・教育機関をND者にとってインクルーシブな環境にするお手伝いをしてほしいと要望を出してくれた皆様、ありがとうございました。ぜひ、一緒にND者にとってインクルーシブな環境をひとつずつ増やしていきましょう。
これからも共に学ぶ機会を作っていきたいと思っています。
Kana
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