Neurodivergence and Whole-Person Health
ニューロダイバーシティとヘルス
診断横断的・学際的な視点から
認知的・社会的・感情的・精神的・身体的ヘルスを理解する
2nd Cohort – Autumn 2025





コース概要
従来、ニューロダイバージェンスは、オーティズムやADHDなどの分類的枠組みの中で研究・探求され、心理学、医学、生物学といった個別の学問分野において議論されてきました。しかし、ニューロダイバージェント者の経験は重なり合い、相互に関連し合っているため、より包括的で統合的なアプローチが求められています。心、脳、身体はしばしば別々の存在として扱われますが、実際には深く結びついており、その相互作用を理解する必要があります。
この7週間のオンラインライブコースでは、ニューロダイバージェンスに関する包括的な理解を提供し、認知的、社会的、精神的・感情的、そして身体的ヘルスとの関連を探ります。参加者は、最新の科学研究から得られた知見を深めるとともに、ニューロダイバージェント当事者の経験を具体化する重要な概念を学びます。特に、コースリーダーのDr カナ・グレイスを含めた当事者経験を取り入れることで理解をさらに深める構成となっています。このコースは、幅広い受講者層を対象に設計されています。ニューロダイバージェント者やその家族、医療、メンタルヘルス、教育分野の専門家が対象で、ニューロダイバージェント者をより良くサポートし、関わるためのツールや視点を提供します。
必要な情報






日時: Saturdays, October 4 - November 15, 2025 from 8 pm to 10 pm, JST
場所: オンライン(Zoomによる遠隔学習)
期間: 7週間
申込方法 : 9/26 までに、Dr Kana Grace(valtameri.grace@outlook.com)宛てにメールでお申し込みください。
対象者: このテーマに興味のある方
受講料: ¥ 110,000
※ 料金は日本円で表示していますが、本コースは日本在住の方に限らず、世界中の方がご参加いただけます。
※ ご希望があれば、受講料は最大3回までの分割払いも可能です。ご希望の際はお知らせください。
✨本講座を必要とされる方にできるだけご参加いただけるよう、いくつかの料金オプションをご用意しています。
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⭐ 通常料金: 110,000円
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📅 早割: 99,000円(10%OFF)– 申込締切:9月6日
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👥 シェア&ラーニング割引: 77,000円(30%OFF/お一人様)– 1名以上と一緒にお申し込みの場合
※ 早割とシェア&ラーニング割引は別々の割引制度です。ご自身に合う方をお選びください。
🌱 受講料が大きなご負担となる場合は、お気軽にご相談ください。必要とされる方に学んでいただけるよう、少数ではありますが割引料金での受講枠をご用意しております。
コースの特徴
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深く、エビデンスに基づいた知識: 最新の科学的知見を通じて、ニューロダイバージェンスへの包括的な理解を深めます。本コースは、カナ先生が1,000本以上の学術論文を精読・厳選し、学習のために丁寧に構成した内容に基づいています。
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当事者経験と実践的な視点: ニューロダイバージェント者の強み、困難、そして支援ニーズについて理解を深めます。当事者の声、カナ先生自身の経験、そして彼女がプライベートプラクティスで世界中のニューロダイバージェント者やその家族と関わってきた実践が融合された内容です。
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ニューロダイバージェンスの複雑性を探る: 認知、感情、社会性、精神的健康、身体的健康といった多面的な要素が、ニューロダイバージェンスとどのように結びついているかを深く学びます。重複するニューロダイバージェンスや、共に現れる精神的・身体的な健康課題について、エビデンスと実際の経験の両面から探究します。
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大学院レベルの学びを、すべての人にわかりやすく: UCL(ロンドン大学ユニバーシティカレッジ)で心理学博士号を取得し、ライフスタイル医学の国際認定を受けたカナ先生が指導します。大学院レベルの専門知識を、わかりやすく言語化し、提供します。カナ先生は、シェフィールド・ハラム大学およびイギリスのナショナル・オーティスティック・ソサエティのオーティズム大学院コースでも講師を務めています。
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包摂的で国際的な視点: カナ先生は、世界各地でニューロダイバージェントの子ども、若者、成人、家族と関わってきた経験があります。彼女のアプローチは、文化的配慮、トラウマ・インフォームド、ジェンダー多様性への肯定を大切にしており、実践とエビデンスの両方に根ざした内容です。
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学びを支えるサポート体制: 7週間のコース期間中、ライブセッションおよびオンラインプラットフォームを通じて、カナ先生に直接質問したり感想を共有したりすることができます。すべてのライブセッションは録画され、コース期間中はいつでも視聴できます。
コース詳細
この完全オンラインの7週間のコースは、オーティズムおよびニューロダイバージェンスを専門とする、国際的に認められた受賞歴のある心理学者、カナ・グレース博士が指導します。参加者は毎週、2時間のインタラクティブなZoomライブセッションに参加します。最初の5週間は、講義とQ&Aを含むライブセッションが行われます。また、各週の学びについての振り返りをDiscordで共有するようご案内します。参加者には、各週のトピックをより深く学ぶための録画講義(全5回、合計約120分)が毎週提供されます。第6週は意図的にライブセッションを設けておらず、参加者がこれまでの学びを振り返り、自身の経験を整理・統合するための時間としています。第7週には、参加者が再び集まり、コース全体を振り返る最終ライブセッションを行います。事前に提供される問いをもとに、対話を深めていきます。ライブセッションの録画は、7週間のコース期間中いつでも視聴可能です。コース開始時には印刷可能なスケジュールが配布され、修了時には修了証が発行されます。
このコースは、最新の科学研究とニューロダイバージェントコミュニティ内での最新の議論に基づいて設計されています。また、本コースでは、研究者としてのDr Kanaの豊富な学術的専門知識に加え、ニューロダイバージェントの子ども、若者、大人、およびその家族を支援してきた専門的な経験を反映しています。さらに重要なのは、Dr Kana自身が複数のニューロダイバージェンスと交差的なアイデンティティを持つ当事者であること。その個人的な経験も踏まえた、実践的で深い学びを提供します。彼女は幼少期からのバレエ経験、多言語を話す能力、そして海外での生活を通じて培った多様な視点を持っています。これらの経験が彼女の包括的なアプローチを支え、受講生にとってより豊かな学びの場を提供します。
第1週:ニューロダイバージェンスとは?
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当事者の経験から学ぶことの重要性
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ニューロダイバージェンスの基礎知識
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診断カテゴリーとその限界
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ニューロダイバージェント者の強み・課題・多様性
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ウェルビーイングと社会的包摂を妨げる現代の課題
第2週:認知
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ニューロダイバージェント者の思考、計画、集中、感情調整の特性
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ニューロダイバージェント者の認知スタイルの強み・困難・対策
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ニューロダイバージェント者の認知における主要概念の理解
第3週:社会・感情・精神的ヘルス
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ニューロダイバージェント者の社会との関わり方
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感情の認識と調整
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孤独感や対人関係のダイナミクス
第4週:精神的ヘルス
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精神的ヘルスの有病率
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トラウマ:当事者の経験、影響、鑑別診断
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摂食障害:当事者の経験、要因、関連メカニズム
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自殺念慮:当事者の経験とリスク要因
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精神的ヘルス問題の根底にあるメカニズム
第5週:身体的ヘルス
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ニューロダイバージェント者に共通する身体的ヘルスの症状や疾患
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身体的症状の根底にあるメカニズム
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ライフスタイルの役割と身体的ヘルス管理
必要なもの:
ZoomとDiscord(仮)へのアクセスが必要です。どちらも無料でダウンロードして使用できます。
コースの焦点:
このコースは、社会的障がいモデルとニューロダイバーシティパラダイムに基づき、ニューロダイバージェント脳の理解を深め、ニューロダイバージェント者が彼らの能力を完全に発揮できる社会を創出することを目指しています。
質問がある場合は、コースリーダーのDr Kana に連絡してください (valtameri.grace@outlook.com)。
コースリーダー: Dr カナ・グレイス, PhD, DipIBLM


教育:
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博士号(PhD)、心理学、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(UCL), 英国
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修士(MA)、カウンセリング心理学、ボストンカレッジ, 米国
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PgCert、オーティズム(最優良)、シェフィールドハラム大学, 英国
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理学士 (優良賞)、ノースイースタン大学, 米国
資格:
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国際認定ライフスタイル医学プロフェッショナル
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栄養医学, University of Winchester, 英国
カナ・グレイス博士は、国際的に認知されているオーティズムおよびニューロダイバージェンスの心理学者であり、ライフスタイル医学の国際認定専門家(DipIBLM)です。彼女は、沖縄を拠点に世界中のニューロダイバージェント者とその家族を支援する団体「Valtameri(ヴァルタメリ)」の創設者兼ディレクターです。
カナ博士は、実践家、教育者、そして研究者として活動しています。プライベートプラクティスでは、世界中のニューロダイバージェントの子ども、若者、成人、そのご家族を支援することを光栄に感じています。彼女自身の当事者としての経験に根ざし、個人を「ホールパーソン」として尊重するサポートを大切にしており、文化的背景、ジェンダー、個々の特性、さらには併存する精神的および身体的課題を含めた多様性を重視しています。
カナ博士は、ニューロダイバージェンスの研究を医学モデルからニューロダイバーシティ・パラダイムへと移行させることを提唱するアドボカシー活動で広く知られています。彼女の見解は、BBCやThe Scientistなどの主要メディアで紹介されており、ダニエル・タメット著『Nine Minds』にも登場。俳優ダン・エイクロイド氏や数学者セドリック・ヴィラーニ氏らと並んで取り上げられています。
研究活動にとどまらず、カナ博士は世界中のニューロダイバージェンス関連の慈善団体や研究機関とも連携しています。現在の役職には、ロンドン大学教育研究所(IOE)の名誉研究員、シェフィールド・ハラム大学およびナショナル・オーティスティック・ソサエティ(英国)のオーティズム大学院コースのゲスト講師、そしてオーストラリア自閉症スペクトラム協会(Autism Spectrum Australia)の研究パートナーなどがあります。
専門分野は、オーティズム、ADHD、ディスレクシア、ディスプラクシア、トゥレットなどのニューロダイバージェンス、およびそれに関連する精神的・身体的疾患です。特に、結合組織疾患(例:過可動スペクトラム症[HSD]、過可動型エーラス・ダンロス症候群[hEDS])、マスト細胞活性化症候群(MCAS)、起立性頻脈症候群(POTS)なども含まれます。
詳細については、カナ・グレイス博士のLinktreeをご覧ください。Valtameriと個人のウェブサイトには日本語ページがあります。
What Previous Participants Shared
“I can’t recommend it enough. Solidly research based, fully referenced, delivered from a place of lived experience with profound awareness for the intersectionalities at play in this space. I’m really grateful that PBHP [Plant-Based Health Professionals UK] gave me the opportunity to find Kana – I have learned so much” (Participant, 2025 Spring Cohort)
🌱🌱🌱
“I find it really useful to start to have an analytical framework for these experiences- to help normalise, contextualise, and strategies from. For me that is such a powerful gift to share with neurodivergent people.
I also really like the emphasis on strengths based analyses alongside experienced challenges.”
(Participant, 2025 Spring Cohort)
🌱🌱🌱
“I like Kana’s holistic approach: we are not just a brain, a body or emotions seen separately. We are a whole in our unique (but also brilliant & super interesting!) way of being in the world!... This information is already huge & could have a major impact on redefining the norm, provided it is spread widely. That's what this course does so thank you...”
(Participant, 2025 Spring Cohort)
🌱🌱🌱
“I was more than surprised to discover this week just how closely physical issues are linked to neurodivergence... Realizing that pain, digestive disorders or extreme fatigue... might not be isolated problems but rather connected to a different body structure has completely shaken my beliefs.”
(Participant, 2025 Spring Cohort)
🌱🌱🌱
“And as far as content goes: I had suspected it before, but this course really validated and confirmed that neurodiversity is a whole-person experience... these aspects of me being me, and us being us, are valuable!”
(Participant, 2025 Spring Cohort)
🌱🌱🌱
“thank you all for being one of these places that embrace all of who we are 💚🩵💛”
(Participant, 2025 Spring Cohort)
🌱🌱🌱
(Participant, 2025 Spring Cohort)

よくある質問
このコースでのニューロダイバージェンスとは何ですか?
このコースでは、生涯続くニューロダイバージェンスに焦点を当てています。具体的には、オーティズム、ADHD、トゥレット、ディスレクシア、ディスプラクシアを取り上げます。その中でも、特にオーティズムとADHDを中心に多くのトピックが議論されます。トゥレット、ディスレクシア、ディスプラクシアはしばしばオーティズムやADHDと併発することがあり、また、オーティズムとADHDも相互に共存することが非常に多いです。このような相互の関係性を理解することで、ニューロダイバージェント者の日常生活の経験や彼らが直面する複雑さに対する貴重な洞察を得ることができるます。
ニューロダイバージェンスとヘルスとの関連について興味がありますが、この分野についてはほとんど知りません。このコースに参加できますか?
もちろんです!このコースは、事前知識の有無にかかわらず、学ぶ意欲がある方を歓迎する内容になっています。ニューロダイバージェンスの基本的な概念、具体的にはその意味や、オーティズム、ADHD、ディスレクシア、トゥレットといった特性など、初歩から丁寧に説明します。オープンな心と学びたいという気持ちさえあれば、内容を理解し、興味深いものとして感じるはずです。
ニューロダイバージェンスに関する事前知識がある方も、この分野を初めて学ぶ方も、この包括的なコースはすべての人にとって貴重な洞察を提供します。
各セッションはどれくらいの長さですか?
各セッションは2時間です。
2時間のライブセッション中に休憩はありますか?
はい。各ライブセッションの中で、講義の合間に短い休憩時間が設けられています。詳しいライブセッションのスケジュールおよび印刷可能なコーススケジュールは、コース開始前に配布されます
このコースはどのプラットフォームで実施されますか?
このコースはZoomで実施されます。
数週間欠席することになってもコースを受講したい場合、セッションの録画は入手できますか?
はい。セッションは録画され、欠席したセッションを見たり再視聴したい方が利用できるようになります。ただし、録画はコース期間中のみ視聴可能であり、外部への共有は禁止されていますのでご了承ください。
コースにはコミュニティプラットフォームもあり、Dr Kanaに質問をしたり、他の受講生と意見交換をしたりすることができます。
追加のライブQ&Aセッションに参加するにはどうすればいいですか?
ライブセッションを欠席する可能性があり、Q&Aセッションへの参加を希望する場合は、コース参加希望のメールをお送りいただいた後にお送りする同意書(Consent Form)で希望をお知らせください。
プログラムを完了すると認定証を受け取れますか?
はい。5週間のコースを完了した参加者には、専門的な研修や継続教育の証明として使用できる認定証がメールで送られます。
コースにはコミュニティの要素はありますか?
はい。このコースは、7週間にわたる定期的なセッションと、ニューロダイバージェンスに興味を持つ他の参加者とつながるためのDiscord(仮)コミュニティへの参加オプションを通じて、コミュニティ感を提供します。
コース参加希望のメールを送った後はどうなりますか?
参加希望のメールを受け取り次第、以下の内容を記入していただく同意書(Consent Form)をお送りします。
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コースへの正式な登録
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PayPalに登録しているメールアドレスのご提供(請求書を送付するため)
お支払いが完了すると、コース参加が正式に確定します!また、開講約1週間前に、リマインドメールをお送りします。
支払いはどのように行いますか?
請求書は、あなたのPayPalアカウントに登録されているメールアドレス宛に発行します。請求書を受け取った後、PayPalを通じてお支払いを完了することができます。この請求書は、継続教育目的での雇用主からの費用補助や払い戻しにもご利用いただけます。
料金は返金されますか?
申し訳ありませんが、取扱手数料の関係で返金は承ることができません。お支払いの前に、すべての詳細をご確認いただきますようお願いいたします。
他の参加者と一緒にコースを受講することに不安がある場合はどうすればいいですか?
見知らぬ他人と会うことに不安を感じるのは自然なことですが、特にニューロダイバージェント者にとってはそうです。本コースが学びの機会だけでなく、ニューロダイバージェンスに関心を持つ他の人々とつながるチャンスも提供することに安心感を持ってほしいと考えています。これは心強いだけでなく、人生を変える経験になるかもしれません。
セッション中に個人的な経験を共有する必要がありますか?
個人的な経験を共有する必要はありません。洞察、経験、質問を共有するか、または他の参加者の話を聞くことかは個人の選択に任せています。最も重要なのは、安全で快適に感じることです。
セッション中に質問をすることはできますか?
はい。セッション中の質問は大歓迎です! Dr Kanaは参加者に自由に質問するよう奨励しており、喜んで質問にお答えします。
第7週の振り返りディスカッションに不安があります。どうすれば良いですか?
ご安心ください。第7週の振り返りセッションは、実は初回コホート(受講者)からの提案によって導入されたもので、学びを深めるために非常に有効だと評価されています。
安心して参加できるように、事前に振り返り用のガイド質問をご提供します。また、第5週の最後の講義と第7週の振り返りセッションの間には、第6週という1週間の空白期間があり、ご自身のペースで内容を整理・内省する時間が確保されています。
第7週には、多くの参加者がコミュニティとしてのつながりを感じ始め、不安が和らいだという声も多く寄せられています。それでも、口頭での参加に不安がある場合は、文章での共有など、別の形で振り返りを表現する選択肢もご用意しています。
また、Dr Kanaは常に皆さんからのフィードバックを歓迎しています。より安心して受講していただけるようにサポートいたしますので、ご要望やご相談があれば、どうぞお気軽にメールでご連絡ください。
ライブセッション中、ビデオは常にオンにしておく必要がありますか?
講義中にビデオを常時オンにする必要はありません(Dr Kanaは皆さんの素敵なお顔やリアクションを見るのが大好きですが!)。ただし、Zoomに入室する際とQ&Aセッション中は、つながりやすさと安心感のある学びの場をつくるために、ビデオをオンにしていただけますようご協力をお願いします。
FAQで答えられていない質問がある場合はどうすればいいですか?
その場合は、コースリーダーのDr Kana にvaltameri.grace@outlook.comでお問い合わせください。